北大道新アカデミー

北大道新アカデミーは、地域の「知」のために、北大と道新グループが協力して2018年4月に開講した新しい学びの場です。学びたい、学び直したい、北大の研究に触れたい・・・北大の研究の今と、学びたい人をつなぎます。

|北海道大学 寳金清博総長からのメッセージ

今日、北海道大学は、日本で最多の学部数を誇る基幹総合大学の地位を確立しています。本学の前身である1876年に創設された札幌農学校では、幅広い一般教養を意味する、リベラルアーツ教育が行われていました。本学は、この札幌農学校の伝統を引き継ぎ、リベラルアーツ教育を教育の原点に定めています。北大道新アカデミーでは、文系・理系の第一線の研究者による、社会課題の解決につながる最先端の研究が紹介されます。これらの講義が、社会人を含む多くの人びとにとって、北大の知に触れる機会になることを期待します。

北大道新アカデミー

|北海道新聞社 宮口宏夫社長からのメッセージ

北大道新アカデミー

北大道新アカデミーは、道民の皆さまが学びの楽しさを実感できる場を提供することを目的に開講しました。法律、政治、医療、自然環境と多彩な学問を、北大の各分野の第一人者から多面的かつ包括的に学ぶことができます。北大が長年蓄積してきた研究成果や最先端の研究テーマに触れられるよう、道新文化センターが大学側との橋渡し役を務めてアカデミーの管理運営を担うとともに、講座の魅力を広く発信します。門戸は高校生を含むあらゆる世代に広げています。皆さまの知的探究のお手伝いをし、人生がより豊かで実り多いものになれば幸いです。

北大道新アカデミーコースScience / Humanities


【理系講座】
生物と物質の間 改めて「生命とは何か」を問う

Presented by 北海道大学大学院先端生命科学研究院/大学院教育推進機構リカレント教育推進部

生物学、化学、物理学、数学などの基礎科学を融合させて、新しい生命科学の研究分野に取り組んでいます。細胞内で重要なはたらきをもつ物質の構造や機能の研究をはじめ、数理モデルを使って進化の仕組みを明らかにする研究、生命現象から着想を得た人体に応用可能な新しい材料の研究など、多彩な研究が行われています。理系コースでは、最先端の生命科学に携わっている研究者の講義を通じて、私たちの根源的な問い「生命とは何か」に迫ります。

 定員になり次第受付終了

 

開講日4月~7月の土曜 午後3時~4時30分 (全8回)
場 所北海道大学 学術交流会館 小講堂(北8条西5丁目)
受講料金(全8回)26,400円(税込)
入学金2,200円(税込)
※すでに北大道新アカデミー会員の方、道新文化センター会員の方、高校生以下の方は入学金不要
定 員80名
その他※担当講師・講義内容は、都合により変更になる場合があります。


【文系講座】
戦争と平和 人文社会科学の視点から考える

presented by 北海道大学大学院文学研究院/大学院教育推進機構リカレント教育推進部

21世紀も四半世紀が経とうとしています。しかし、私たちが暮らすこの世界には紛争や戦争が絶えません。私たちが歴史や社会の状況を学ぶ理由の一つは、誰しもが理不尽に生を奪われることのない世界を構想するためです。文系コースの講義では、紛争や戦争が地域の暮らしや文学、思想、研究に与えた影響、そして平和を希求する人びとの営みを取り上げ、あるべき社会のビジョンを描くための手がかりを学びます。

 定員になり次第受付終了

 

開講日4月~7月の土曜 午後1時~2時30分(全8回)
場 所北海道大学 学術交流会館 小講堂(北8条西5丁目)
受講料金(全8回)26,400円(税込)
入学金2,200円(税込)
※すでに北大道新アカデミー会員の方、道新文化センター会員の方、高校生以下の方は入学金不要
定 員80名
その他※担当講師・講義内容は、都合により変更になる場合があります。

理系カリキュラム~ science curriculum ~

46日(土)

化学 X 生命 = 化学生物学、先端生命科学がめざすもの

[化学生物学]
門出 健次 教授
生命現象は、化学の言葉で説明できます。化学で生命を理解し、応用すると、アルツハイマー病や癌の治療薬などが開発できます。

413日(土)

細胞分裂から考える「生命とは何か」

[細胞生物学]
石原 すみれ 助教
細胞分裂では、細胞内の物質が二分されます。細胞分裂の仕組みと、その失敗が細胞にもたらす影響をお話しします。

427日(土)

生命をささえる「タンパク質」分子の役割

[生化学]
相沢 智康 教授
「タンパク質」は単なる栄養素ではなく、生命現象の中では「主役」として働きます。その役割と先端の研究についてお話しします。

525日(土)

進化を通して生命の本質をみる

[数理生物学・進化生態学]
山口 諒 助教
生物学×数学をテーマに、幅広い生命現象をみることで、生き物の進化の「なぜ」に迫ります。

629日(土)

柔らかい物質のナノ構造

[散乱法を用いたソフトマターの構造解析]
李 响 准教授
生き物は目視では丸みのある形を取っていますが、ナノレベルで見ると実は無数の紐(高分子)からできています。高分子のナノレベルの構造の観測方法やそれを利用した物質作りについてお話しします。

76日(土)

共生する腸内細菌と私たちの健康

[自然免疫]
中村 公則 教授
この講義では、腸管で生活する40兆を超える細菌たちが、私たちの健康や病気に及ぼす影響を解説します。

720日(土)

材料的視点での生体組織の機能

[高分子ゲル]
黒川 孝幸 教授
生体組織を材料として考えると、その特性や構造による多様な機能性が明らかに。人工ゲルを通じて生体組織の謎に迫ります。

727日(土)

細胞が織りなす神秘の世界を「科学する」

[細胞生物学]
芳賀 永 教授
「生命」をどのように捉え、どこまで理解を深めることができるのでしょうか。細胞が織りなす神秘の世界について学び、科学の可能性について考えてみましょう。

文系カリキュラム~ Humanities curriculum ~

46日(土)

学術研究と20世紀中国の「戦争」

[中国研究、中国史]
吉開 将人 教授
20世紀中国史は各種「戦争」の繰り返しの歴史ですが、悲惨なエピソードの陰には「戦争」が学術研究に与えた知られざる影響があります。

413日(土)

南の島の紛争と人びと

[社会学]
宮内 泰介 教授
戦争や紛争の中で人びとはどう生き抜いていけるのか。オセアニアの小国ソロモン諸島で起きた民族紛争を題材に考えます。

427日(土)

堀田善衞と戦争

[日本近代文学・思想史]
水溜 真由美 教授
戦後派作家である堀田善衞(1918-98)が描く歴史の中の戦争について、堀田自身の戦争体験と関連付けながら、お話しします。

525日(土)

戦間期の亡命ロシア文化

[ロシア文学、ポーランド文学、比較文学]
小椋 彩 准教授
1917年の革命と続く内戦後に世界中に形成された亡命ロシア人コミュニティの文化活動の事例から、戦争と芸術表現について考えます。

629日(土)

社会運動から考える東アジアの衝突と連帯 ―香港・台湾・中国大陸を中心に

[社会運動研究、宗教・文化社会学]
伍 嘉誠 准教授
社会運動の視点から、香港・台湾・中国大陸を中心に東アジアの緊張関係を理解し、そして連帯の可能性を探っていきます。

76日(土)

平和の人類学

[文化人類学]
小田 博志 教授
人類はこれまで様々な平和の智慧をたくわえてきました。世界各地で「人々がどう平和しているのか」をお話しします。

720日(土)

境界域における紛争と「平和」
 ―アルザス史を題材に

[歴史学、近世ヨーロッパ史、アルザス地域史]
安酸 香織 講師
紛争リスクの高い境界域において、どのように「平和」が目指されてきたのか、アルザス史を題材に考察します。

727日(土)

計算機械と知能 ―戦時と平和時の知的探究

[論理学]
佐野 勝彦 准教授
映画『イミテーション・ゲーム 』の主人公、チューリングが、戦時と平和時の両方で携わった、機械を使った知的探究についてお話しします。

 受講生の声

2023年度後期生の受講後の感想を紹介します。

 理 系 

普段、耳にする事の無い「毒」のお話、大変楽しかったです。

 文 系 

人権について基本的な講義を初めて聞き、目からウロコでした。

 文 系 

従来のフランスに対するステレオタイプなイメージが大きく変わりました。

 理 系 

脂肪(組織)は悪いイメージしかなかったが、役割を知ったことで変わった。

 文 系 

公法と私法の違い、国際私法統一の重要性、難しさ、勉強になりました。

 理 系 

漠然としたイメージしかなかったエキノコックスの生態がよく分かりました。

 プロモーションムービー


「北大道新アカデミー PV2023」(約2分) on YouTube 北海道大学リカレント教育推進部

 会場


北海道大学 学術交流会館 小講堂

札幌市北区北8条西5丁目
※地下鉄南北線 さっぽろ駅下車 徒歩8分 / 北12条駅下車 徒歩7分
※駐車場はありません。最寄りの公共交通機関をご利用ください。

▲ T O P